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症状・お悩みについて Sick

うつ病(コロナうつ・テレワークうつ)

「最近、気分の落ち込みが激しい」「仕事や家事が手につかない」ということはありませんか。
新型コロナウイルスの拡大によって、コロナうつという言葉も生まれ、抑うつ状態、いわゆるうつ病になる方の相談が非常に増えています。「コロナうつ」は、新型コロナウイルスの影響で、自粛生活や感染への不安、といったコロナウイルスに関連したストレスによって心身に不調が現れる状態のことを指しています。医学的に定義されているものではありません。

コロナうつ

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、たくさんの方々に職場環境の変化や家庭での過ごし方の変化が見られました。実際に身近な方が新型コロナウイルスに感染し、いつも通りの生活ができなくなっている方も少なくありません。新型コロナウイルスの実態はいまだ解明されておらず、いつ収束するかなどの見通しもつかない状況で、今後の生活への不安、感染リスクへのストレスを抱えている方は非常に増えています。
かなり症状が進んでからご相談に来られる方もいらっしゃいますので、この程度で相談してもいいのかな、誰に相談していいのかわからない、と受診を迷われている方はぜひお早めに専門機関にご相談ください。

自分がうつ状態なのかどうか気になる場合

最近2週間以内に以下に当てはまることがあったかチェックしてみてください。

  • 気分が落ち込む、
    憂鬱である
  • 食欲がない、
    または
    過食気味である
  • 夜眠れない、
    または
    過眠気味である
  • 気力がわかない
  • 以前は楽しかった
    ことも楽しめ
    ない、または興味が持てない
  • 仕事に行けない、
    家事が
    手につかない
  • 集中力が続かない
  • 自分を責めすぎる
  • 死について
    何度も考えてしまう
  • 自分を
    傷つけたくなる
  • 疲れやすい
  • 落ち着かない、
    そわそわしてしまう

3つ以上の項目に当てはまる方は抑うつ状態の可能性が高い、といえます。

コロナ渦の前からうつ病などの精神疾患を患っている人は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、症状が悪化しやすいと考えられています。うつ病は厳しい状況が続いて2~3か月後に症状として現れることもあるため、現在自覚できる症状がない場合でも、自粛生活の長期化・感染への不安から、不眠・気分の落ち込み等の症状が出現する可能性があります。

当院への相談で多いケースは大きく分けると5つに分かれます。

  • 自分が感染するのではないか、家族が感染してしまうのではないか、といった新型コロナウイルス感染への恐怖
  • 職場環境の変化、業績悪化などによる経済的な影響など、感染拡大によって影響を受けていることへの不安
  • 自粛による生活の制限、連日の感染者数の報道などが続くことにより憂鬱の気分が続いている
  • 友人、知人と気軽に会えない状況による孤独感・疎外感
  • 新型コロナウイルスの後遺症が続いている

現在のような状況下では、自分自身のメンタルを健康に維持することがとても難しい状況です。
精神科、心療内科はいまだに敷居が高い、と考えられている方も多いようですが、追い込まれる前に、専門家に自分が今置かれている状況を相談することを選択肢の一つに加えていただきたいと思います。

ゲーム依存

ゲーム障害(インターネット依存症)はWHO(世界保健機関)が国際疾病分類に疾患として認め、現在では診断ガイドラインも作成されています。スマートフォンの普及により、最近では普段ゲームをしない普通の人もゲームや動画、SNSへの依存が見られるようになりました。またゲームに高額の課金をする課金中毒のような問題も生まれています。
こうしたネットへの依存の結果、不眠やイライラ、集中力の低下などの症状が出現し、日常生活に支障が出ている方が非常に増えています。また、中にはゲーム依存以外に、うつ病や発達障害の併発がわかる場合もあります。ネット依存、ゲーム依存の方の脳には、アルコール依存やギャンブル依存の方と同じような特徴が見られるといわれます。

ゲーム依存外来

依存の状態が長く続くと、脳のうち大脳皮質(大脳辺緑葉と大脳基底核など)の機能バランスが崩れると考えられている
illustration by gettyimages

アルコール、薬物などの物質依存とネット依存・ゲーム依存の共通点

  • 渇望

    アルコール、薬物などの物質をとりたいという強い気持ち。
    ネット依存・ゲーム依存の場合:ネットやゲームに対する強い渇望が見られる。

  • コントロール障害

    自分の行動(アルコール依存なら、飲み方や量など)を自分で調整できない。ネット依存・ゲーム依存の場合:ネットやゲームをする時や場所、行動を調整できない。

  • 離脱症状

    依存しているものを得られないときに症状(アルコール依存なら、手が震えたり、汗をかいたりするなど)が出る。ネット依存・ゲーム依存の場合:身体症状などは出ないが、ネットやゲームができないとイライラしたり、無気力になったりする。

  • 耐性ができる

    満足できずに使用量(アルコール依存なら酒量)が増してくる。ネット依存・ゲーム依存の場合:利用時間が徐々に増え、10時間以上続けても満足できなくなる。

  • 生活への支障

    依存しているもの(アルコール依存ならアルコール飲料)が生活の中心になり、他のことへの関心が薄くなる。
    ネット依存・ゲーム依存の場合:ネットやゲームが生活の中心になり、学校や会社を休み続けるなどの問題が起こる。

  • やめられない

    依存によって不健康な生活になっていることに薄々気付いていても、習慣を変えられない。ネット依存・ゲーム依存の場合:ネットやゲームをなかなかやめられない上、ユーザーを引きとめるしかけが巧みで、他の依存以上にやめるのが難しい場合もある。

※WHOによるICD-10「物質依存」の診断ガイドラインをもとに作成。『ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本』より

今まであまり深刻に考えられていませんでしたが、ゲーム依存もアルコール依存同様に深刻な病気なのです。また、依存している本人は自身の変化には気付かないことがほとんどです。家族の方から見て、いつもと様子が違うな、もしかしてネット依存の症状なのではないか、と少しでも感じた場合は早めに医療機関に相談してみましょう。ゲーム障害になると、朝起きられない、物や人にあたるなどといった問題が現れることがあり、特に小中学生では短期間で重症化しやすい傾向が見られます。睡眠覚醒リズム障害、不登校が合併しやすく、未治療のまま放置すると悪化するケースもあります。

アルコール依存

アルコール依存症とは、アルコールを繰り返し多量に摂取した結果、アルコールに対し依存を形成し、生体の精神的および身体的機能が持続的あるいは慢性的に障害されている状態をいいます。 老若男女を問わず、長期間多量に飲酒をすれば誰でもアルコール依存症になる可能性があります。
アルコール依存症の治療目標は、断酒が基本です。
ただ長年、飲酒を続けてきた生活パターンを一人で変えていくことは、とても困難です。今までお酒で忘れさせてきた人間関係や様々なつらいことと、お酒なしで向き合わないといけません。そのため、入院により治療が必要な方、アルコールの摂取により日常生活に支障をきたしている方には、専門医療機関での治療が必要となります。
ただ、アルコール依存といっても程度があり、必ずしも断酒治療が必要ではない方もいらっしゃいます。
軽症で、断酒治療には抵抗がある方や、断酒が必要でも様々な理由で断酒治療が難しい方が治療をすすめるための第一歩として、新たに減酒薬セリンクロ(ナルメフェン)が、保険適用で処方可能となりました。節酒や減酒で,仕事や健康への害を少なくしながら、アルコール依存症の治療を行っていく方法です。
当院では、セリンクロを用いて、アルコール依存症の治療を行っていきます。
ただ、セリンクロは、全てのアルコール依存症の方に適応するわけでなく、治療を開始するにあたっては医師の診察による判断が必要です。
セリンクロによる治療が可能な方
◎仕事、家庭生活が安定している
◎身体症状や精神症状が軽度で、医師が外来で対応可能と判断した方
◎飲酒量低減治療への意欲がある方
等、条件がございますので、一度診察に入っていただき、医師と相談して頂いてから治療を開始させていただきます。
程度により、当院で対応が難しい場合もございますのでご了承ください。
アルコール依存なのかな・・、今の飲み方を続けていいのかな・・、健康診断でアルコールを控えるよう勧められた、などお困りのことがございましたらお気軽にご相談下さい。

うつ病

睡眠障害

睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題がある状態をいいます。
不眠の原因には、環境や生活習慣によるもの、精神的・身体的な病気から来るもの、薬によって引き起こされるものなど、様々です。不眠症で悩んでいる人は日本人の4人に1人の割合だといわれています。不眠症の原因には、環境変化、精神的ストレス、こころの病気、アルコールなどが考えられます。

睡眠障害

睡眠障害(不眠症)と認知行動療法

日本では不眠症の治療というと薬物治療、と考えられている方も多いですが、米国では不眠症や睡眠障害の治療に認知行動療法(Cognitive Behevioral Therapy;CBT)を行うことは一般的になっています。
不眠症の認知行動療法は、生活習慣の見直しや、睡眠環境の見直しにより自身の睡眠の問題を改善していく手法です。日常生活から不眠の原因が減少していくことで、服用中の睡眠薬の減量も見込めます。不眠症が長期出現している状態が続くと、慢性化し心身へ悪影響を引き起こします。注意力・集中力の低下、頭痛、イライラ感などを引き起こし、事故の原因や仕事のミスにつながるような場合があります。睡眠を見直し、日中の生活を充実させることが不眠症の認知行動療法の目的です。不眠の原因が日中のストレスにある場合は、その問題に対する解決策もご相談いただけます。

  • 入眠困難タイプ

    寝付くのに時間がかかる。

  • 中途覚醒タイプ

    睡眠中に何度も目が覚める、夜中に目が覚めてから再入眠することができない。

  • 早朝覚醒

    望ましい時間よりも2時間以上早く目覚めてしまい再入眠ができない。

  • 熟眠障害

    眠りが浅い、しっかり寝たはずなのに疲れが取れない。

このような症状によって、日中の眠気、集中力低下、倦怠感、意欲の低下などが生活に支障をきたしている場合は不眠症(睡眠障害)と考えられます。

症状に応じた治療・療法について

  • 薬物治療

    医師の判断のもと薬を処方し、睡眠を改善していく治療法。
    睡眠薬のメリットとして、服用したその日から寝付ける、熟眠できる等が挙げられます。
    一方で、長期間使用すると効きが悪くなる、依存してしまうとやめにくい、減薬していくのに時間がかかる、などのデメリットも存在します。

  • 認知行動療法

    睡眠を妨害する生活習慣やストレス因に焦点を当てて、適切な睡眠習慣を取り戻す方法。
    認知行動療法では睡眠薬のような即効性はありませんが、不眠に対する様々な解決策を身につけられ、治療が終わった後も効果が続く、副作用がない、不眠の原因となるストレス因の対処方法を学べる、といったメリットがあります。また、薬物治療と並列して行うことで治療効果が高くなることも証明されています。

    認知行動療法のご案内はこちらをご確認ください

睡眠時無呼吸症候群、ナルコレプシー、概日リズム睡眠障害、レム睡眠行動障害など、薬での治療が必要と判断した場合はこちらを優先させていただきます。薬物治療により症状が改善傾向にある場合や、その他ストレス因で睡眠の妨げになっている場合は認知行動療法を受けていただくことも可能です。診察の中でご相談ください。

認知行動療法のご案内

認知行動療法の開始にあたり、一度診察の中で不眠症の原因について診断します。認知行動療法の適応と診断した場合は患者様に概要を説明した上で開始させていただきます。

  • 原則2週間おきにセッションを行います。※ご都合に合わせ調整いたします。
  • 予約制となっております。
  • 料金は時間ごとに設定しております。

現在、認知行動療法という、人の物事の受けとめ方(認知)と対処の仕方(行動)に焦点を当てた治療法が様々な疾患、問題に対して有効性を示すことがわかっています。
不眠症への認知行動療法もその一つです。当院も以前から取り組んでおりますが、当院に所属しているカウンセラーは20年以上の経験を積んでおり、医師も認めた技術で、患者様一人一人に合わせた、パーソナルなアドバイスが可能です。不眠だけでなく、社会資源の利用方法や家族関係の問題に対してのご相談も可能ですのでお気軽にお問い合わせください。

料金案内 30分 45分 60分
金額(税込) 5,500円 8,250円 11,000円
認知行動療法のご案内

季節性感情障害(冬季うつ)

日本には四季があり、季節ごとに気分が変わることを実感しやすいお国がらです。
季節変動による環境変化が要因で生じる気分障害が「季節性感情障害」(SAD)です。
その中で、秋から冬にかけて毎年起こる過眠・過食状態を伴う抑うつ気分は別名「冬季うつ」と呼ばれています。冬季うつになると、冬の間、朝起きるのがとてもつらくなり、日中にも眠気を感じることが多くなります。
またパンやチョコレートなど、高炭水化物の食品が食べたくてたまらなくなることがあります。

冬季うつの方は運動量も低下しがちなため、冬に太りやすくなります。春になると回復し、約3分の1が、春から夏にかけて気分がやや高揚した状態(軽躁状態)になります。季節性うつ病は、症状が重いと日常生活に支障をきたすこともある深刻な病気です。気になることがございましたら、お早めにご相談ください。

季節性感情障害(冬季うつ)

パニック障害

突然、動悸やめまい、発汗、息苦しさ、吐き気、手足の震えといった発作を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。
また、発作が起きても逃げ出せないような場所や、誰かに助けを求めることができないような場所(満員電車やエレベーターなど)を避けるようになります。
このような不安がさらにストレスとなり、症状悪化につながります。
このままでは困るな、と感じる方はお早めの受診をおすすめします。

パニック障害

起立性調節障害

「朝起きられない」という状態の子どもの背景には、深刻な睡眠障害や起立性調整障害等の深刻な病気が背景に隠れている場合があります。
睡眠リズムや生活習慣が乱れて夜型の生活になることにより、健全な生体リズムを維持できなくなることもあるので注意が必要です。
主な症状として、立ちくらみ、朝起床困難、失神様症状などがあります。症状は午前中に強く起こり、午後に軽減、夜になると元気になる傾向があります。

生活リズムの崩れから起こるケースでは、光療法以外の治療法も併用して対処されることが多く、光療法だけの対処は難しいとされていますが、はっきりと効果があるのは光療法だけ、という報告もあり、治療には医師の指導のもと行うことが重要です。
親御さんだけでのご相談も可能ですので、お気軽にご連絡ください。

起立性調節障害

更年期障害

女性の身体は40代なかばぐらいから卵巣の機能がおとろえはじめ、女性ホルモンの一つ、エストロゲンの量が低下していきます。
エストロゲンは自律神経の状態を安定させる、骨密度を維持する、血液中のコレステロールを減らすなど、実に様々なはたらきがあり、このエストロゲンの減少により、身体に様々な症状が出るようになります。
更年期障害の症状は、非常に多岐にわたるのが特徴です。ホット・フラッシュ(のぼせと発汗)、手足の冷えや耳鳴り、頭痛、肩こり、腰痛、疲労倦怠感、イライラ、何でもクヨクヨ考え込んでしまうなど。
挙げたような症状がすべて出るわけではなくて、ホットフラッシュだけ出る人、精神症状が出る人と、実に様々です。

更年期障害

双極性障害

双極性障害は、気分障害に分類されている疾患の一つです。
憂鬱な気分になる、うつ状態だけが見られる病気を「うつ病」といいますが、このうつ状態に加え、気分が高揚し愉快爽快な気分で意欲の亢進する躁状態も現れ、これらをくりかえす、慢性の病気です。
双極性障害は気分安定薬による薬物治療により、それまでと変わらない生活をおくることが十分に可能です。

双極性障害

適応障害

適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってつらく耐えがたく感じられ、そのために精神症状、身体症状、また行動面に症状が現れる心の病気です。
症状として、憂うつな気分、不安感、意欲や集中力の低下、イライラ感等、身体症状として頭痛、めまい、動悸、倦怠感等が認められます。
また、無断欠席や無謀な運転、物を壊すなどの行動面の症状もみられることがあります。

適応障害

社会不安障害

他人から評価を受けることや、人目を浴びる行動に対する不安のため、その状況に対し強い苦痛を感じて動悸や息苦しさ等の身体症状が現れ、次第にそうした場面を避けるようになり、日常生活に支障をきたす病気を指します。
思春期前から成人早期にかけて発症することが多いこの病気は、慢性的になり、人前に出ることを恐れるようになると、うつ病などのさらなる精神疾患の引き金となることもあります。
性格の問題ではなく、精神療法や薬物療法によって症状が改善することがあるこころの病です。思い当たることがある方はお早めに医療機関にご相談ください。

社会不安障害

強迫性障害

強迫性障害は不安障害の一型で、その病態は、強迫観念と強迫行為に特徴づけられます。強迫観念はこころから離れない思考やイメージなどで、強迫行為は主に強迫観念に伴って高まる不安を緩和および打ち消すための行為です。
過剰であることを自ら認識しやめたいと思いつつも、その行為をやめられない傾向があります。

強迫性障害

発達障害

発達障害とは知的な遅れはないけれど、脳の発達に偏りがあるのが特徴です。
頭はよいのに空気を読むのが苦手、アイディアやひらめきは豊かなのに整理整頓が苦手、文字や数字は得意なのに運動が極端に苦手などです。なかでも「その時、その場、その状況に合わせていく力=適応力」につまずきのある子が多いです。
診断は専門家による検査を受けることが必要ですが、その「程度」には個人差があります。
自閉症スペクトラム障害の人は、最近では約100人に1~2人の割合だといわれています。心配な方は一度検査を受けられることをおすすめします。検査機関のご紹介もいたしますのでお気軽にご相談ください。

発達障害

過敏性腸症候群

腹痛や下痢、便秘などを頻繁に繰り返す病気です。基本的に胃や腸の機能的な異常といわれています。電車やバスなどの公共交通機関における通学、通勤時や、学校での授業中、会社の会議中などストレスがかかる状況やその前におこることが多くみられます。消化器内科などで他の器質的な疾患がないことを確認していただくことが前提となります。心療内科でこの病気を診ることが多いのは、過敏性腸症候群がストレスや心理的な原因と密接な関係があることがよくあるからです。下痢止め、胃腸の状態の調整をするような薬などは、消化器科でもよく処方されますが、心療内科で治療するのは、先ほど述べたように、心理的な問題が大きい場合や、環境面の問題がある場合です。そのような場合、心理療法などを併用して治療します。また不安障害や、時にはうつ病などを伴っている場合もあり、その様なときは抗不安薬や抗うつ薬などで軽快することもよくあります。パニック障害や社会不安障害と過敏性腸症候群の合併はよく経験するように思います。これまで内科や、消化器科などで診てもらっても改善しなかった方や、心理的な問題に心当たりのある方などは、一度心療内科を受診してみても良いと思います。

ADHD(注意欠如・多動性障害)

コロナウイルス後遺症

新型コロナウイルス感染症の後遺症として、ブレインフォグや慢性疲労症候群などの症状が続いている方が増えています。新型コロナウイルス感染の第6波・7波では、感染者数が急激に増加し、それに伴い後遺症に悩まれる方が急増しています。
新型コロナウイルス感染は、ウイルス感染の一つではありますが、その後遺症の多さが注目されています。多くの方が時間経過の中で薄れていきますが、なかには半年~1年以上も症状が残ってしまう方もいらっしゃいます。
当院では、不眠や抑うつ気分などの精神症状についての後遺症に対応します。
患者様のご相談で多い後遺症は、倦怠感、不眠、抑うつ気分、疲労感、漠然とした不安感などです。
症状の発生する頻度は重症度と関係ないという報告もあり、感染中の症状が軽症であっても後遺症が認められることがあります。ブレインフォグと呼ばれる「頭がぼーっとする」ような症状、実行機能や集中力低下などが中枢神経系の症状として特徴的といわれています。新型コロナウイルス感染症の後遺症が起こる原因は、現段階でははっきりと分かっていません。治療方法についても確立されたものはありませんが、症状に合わせた治療(対症療法)を行うことで、症状が和らいだり、回復が早くなったりする可能性もあります。
なにか少しでも気になることがございましたらご相談下さい。
※息苦しさや、咳、下痢などの内科的な症状はかかりつけ医や、専門機関にご相談下さい。

コロナウイルス後遺症

産後うつ

妊娠中は「エストロゲン」と「プログステロン」という女性ホルモンの分泌量が多い状態です。
しかしこれが産後2日目あたりから激減し、「プラクチン」という母乳の分泌を促すホルモンが多く分泌されるようになります。妊娠中はすくすくと胎児を育て、出産後は母乳を作り始めることになります。その急激な変化に身体も精神状態もついていくことができず、これが産後うつの原因といわれています。気分が重いけど、これは自分のやる気が足りないせいでは?なんとなくイライラしてしまう…などの症状がありましたら自分を責めず、専門医にご相談ください。

産後うつ

パーソナリティ障害

パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんでいたり、周りが困っているケースに診断される精神疾患です。
感情、対人関係、考え方といった広い範囲のパーソナリティ機能の偏りから問題が生じるものです。治療を進めるためには、患者と治療スタッフとが協力して問題を認識し、対策を検討するという作業が重要です。
最近の研究からも、この障害は経過中に大きく変化する、治療によって改善する可能性が高いものと考えられるようになっています。

パーソナリティ障害

性同一性障害

性同一性障害は、身体の性とこころの性が一致していない現象を指し、この障害の方々の生活上の困難や悩みは深く、当院では困っておられることについてカウンセリングを行っています。
カウンセリングでは本人が今までに社会で感じてきた性に関する生きづらさや悩みを整理します。本人が過ごしやすくなるための性表現や性決定への支援を行う場合もあります。
セクシャルマイノリティの場合、性の不一致から生じる生きづらさや、二次的に生じるうつ病などの精神疾患への支援においてカウンセリングは有効とされています。
性の苦痛から自己評価が低下する人は多く、自己肯定感の回復や社会適応に向けた認知の獲得を目指すことができます。
現在では、性自認=こころの性を重視し、その人のからだの性と性自認が一致していなくても、より良く生きていくことを支援することが重要であると言われています。
そのために社会的なバリアを少しずつ無くし、不要なストレスや負担、苦痛、悩みを取り除いていく必要があるでしょう。
また、カウンセリングなどを通して、ストレスに対処でき、より自分らしい生き方ができるようにサポートする必要もあります。

PTSD

摂食障害

摂食障害は、「拒食症」と「過食症」の二つに分けられます。拒食症には拒食と過食をくりかえすタイプもいて、経過も人によって様々です。
拒食が続けば低栄養状態となり、脈がおそい、血圧が低い、体温が低いといった症状が出現します。
脳にも栄養がいかないため、脳が委縮してしまう可能性も出てきます。
また、月経が来なくなり、それが長く続くと、ホルモンの影響で骨がもろくなる危険があります。
また、「拒食症」「過食症」どちらも「過食期」ではむちゃ食いが見られます。
体重が増えることを恐れ、食べたものを無理やり吐いたり、下剤をたくさん飲んで、食べ物を身体の外に排出しようとする行動も見られることがあります。
本人の自身に対するイメージが歪んでしまっているのが原因の一つなので身体のケアとともに、こころのケアが必要です。

摂食障害

不登校(コロナ禍での不登校)

「学校に行く前にお腹が痛くなる」「クラスに入るのに緊張する」「周りに気を遣いすぎてしまう」など、さまざまな理由で学校に行きづらい方が増えています。コロナ禍で学生の生活も大きく様変わりしました。不登校は、何の理由もきっかけもなく始まるわけではありません。気付かないうちにストレスを抱え込み、我慢し続け、自分で対処しきれなくなって、不登校につながります。当院では自宅から出られないお子さんに向け、オンラインカウンセリングなど負担の少ない形での支援を実施しております。親御さんにカウンセリングを受けていただき、お子さんへの接し方をカウンセラーと一緒に考えていくことも可能です。

不登校(コロナ禍での不登校)

自傷

自傷行為は自殺行為と混同されがちですが、全く違うものです。
自殺行為は、死にたいという願望や絶望感が起こす行為です。
自傷行為は死ぬために起こす行為ではなく、自分で処理できないストレスを自分に向けて発散し、問題を避ける行為です。自分の身体を傷つけることで、こころの痛みを自分で解消しようとするものです。自傷行為以外にストレスのはけ口が見つかっていない場合もあります。
そういった場合には必要に応じカウンセリングを受けることをおすすめいたします。

自傷

ひきこもり

ひきこもりとは、様々な要因によって社会的な参加の場面が狭まり、就労や就学などの自宅以外での生活の場が長期にわたって失われている状態をいいます。
社会的ひきこもりの状態が続くと、本人はもちろん家族もストレスを感じます。
そして、家庭内暴力やうつなどを引き起こすこともあります。
ひきこもっている人の自覚されている原因は、学校や職場のいじめ、対人関係がうまくいかない、目線が気になる、嫌なことから立ち直れない、トラウマ、なんだかわからないけど無気力、不安など様々です。

ひきこもりの状態は気持ちのいいものではありません。この状態はよくないと心の中で思っていて、「○○しなくてはならない」という考えが常に頭の中にあります。
そして、家族の「どうして何もしないの?」という思いも伝わって、それらが罪悪感となり、余計に活動できなくなるケースもあります。
長期化が進む前に専門医にご相談ください。

ひきこもり

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